◎平成23年7月


   3月の震災後、ちょうどガソリン不足や都内の買い占め騒ぎがひと段落したことのことです。よく行くケーキ屋さんのレジ脇に、こんなフレーズが飾ってありました。【奪い合えば足りない 分け合えば余る】…震災後ゆえに大きく肯けるフレーズでしたが、よく考えれば、世界規模で見渡した時にも通用する真理かもしれません。
 誰にでも多かれ少なかれ《欲》があり、それを完全に消すことは不可能でしょう。しかしながら、その《欲》に大きく振り回されて、自分の利益だけを追い求める生き方は、一時は良くとも後になって果たしてどうでしょうか?仏さまの教えとは、消えない《欲》をいかにコントロールし、手綱さばきをするかの教えです。〜
『布施というは貪らざるなり』〜。
 貪り抱え込む時、心はどんどん醜くなっていきます。広く分け与えることができる時、その人の心はより輝くものとなるでしょう。
 生きている人も大事。ご先祖さまもまた大事。このお盆、皆様の心がが輝くものとなりますように!!


ひとこと法話TOPへ