◎平成24年5月


 被災地支援の活動を考えながら、とあるホームページに目が留まりました。
 津波によって運ばれた瓦礫混じりの農地をキレイにし、大豆を作付する旨、農地復興組合代表の方が紹介され、「諦めない!何があっても!」とその記事は結ばれています。自暴自棄になってもおかしくない状況の中で、一歩一歩復旧復興へと向かう姿に感銘を受けました。
 道元禅師さまは『正法眼蔵』のなかで、「今の一当は、昔の百不当の力なり」と説かれています。数多くの成果が表れない積み重ね(=不当)があってこそ、一つの大きなこと(=一当)が成し遂げられるという教えです。日常、思い通りにならないことがあった時、安易に「どうでもいいや!」と投げ出すことなかれ。たとえ結果が伴わずとも、大切なのはやり続けること。
 教えを胸に、被災農地復興の一助となるべく、私たちの力は微力ながら、6月半ば仲間と共に東北は宮城へ行って参ります。



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