◎平成24年7月


 今年も暑い夏がやってきました。加えて今の時期は、お盆に向けての境内整備があり、伸びる枝葉と、抜いては生える雑草を恨めしくにらみつつ、体調と相談しながら作業に当たる毎日です。
 暑さに閉口しながらも考えてみれば、木々も草も夏の光を浴びて養分を蓄えようと「一生懸命なわけで、夏が夏らしくなければ、数々の作物も実りの時期を迎えられないんだよなぁ…などと自分を納得させながら過ごしております。一方で、汗をたっぷりかくことで代謝が整ってスッキリしたり、夕立後の涼風が妙に心地よかったり、自然の流れに身を任せてこそ味わえる不思議な感覚に包まることもあります。
 四六時中快適なのが理想ではありますが、良寛さまの如く、暑い時は暑い、寒い時は寒い、とあるがままを受け入れていくのも、ひとつの心の落ち着け方なのかもしれません。熱中症には十分注意を払ってまずは体調を調え、自然の有様を素直に感じつつ、我が心をも調えて行けたら良いなと思います。



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