慶雲寺ひとこと法話～学ぶことの根は苦し　されどその葉は甘し

　「人間、一生勉強といいますが、どう思いますか？」ネット上の掲示板でこんな質問を見かけました。
　有名な詩人である相田みつをさんは【一生勉強　一生青春】という作品を残しています。その解説には「年をとって困ることは、身体が固くなるばかりでなくて、頭と心が固くなること。心が固くなると、感動、感激がなくなります。」とあります。
　何かを学ぶには、確かにエネルギーを必要とします。〈苦い思い〉はしたくないという気持ちも理解できます。ですが、年齢を重ねたからといって頑なになることなく、幾つになっても新鮮な気持ちで、興味関心を保ちながらいろいろと学んでいくこと…それこそが、日々の感動や感激につながり、一生青春を保つ秘訣なのでしょう。
　冒頭の質問に様々な答えがある中「学校での学びはもちろん、社会に出ても勉強です。学ぶことは海より深くそして広いです。」との回答がキラリと光っていました。〈甘い葉っぱ〉を手にするべく、感動感激を重ねながら学び続けたいものです。