慶雲寺ひとこと法話～ひとと人とのつながりのうつくしさ　われと物とのむすびつきのふしぎさ

　「我逢人」（がほうじん～我、人と逢うなり）、大本山總持寺の江川禅師さまが座右の銘とされている言葉です。まだ禅師さまになられる前、私の修行僧時代におそば付きをしたことがありますが、人と人との出逢いを大切になさるとても温厚なご老師でございました。
　禅師さまが大切にされている＜出逢い＞。人と人、物と物、人と物との出逢いからは、新たなものが生まれてきます。自分一人で考え、自分の力でだけでは到底及ばなかったことが、つながり・結びつきの力によって達成されることもしばしばです。出逢いは、自分自身を広く深く成長させてもらうキッカケともなるでしょう。
　目に見えるつながりはもちろん、見えないつながりや不思議なむすびつきを感じることが出来れば、自ずと謙虚な心持ちになるはずです。
　あなたは今日、何人の人と巡り合ったでしょうか？あなたは今日、幾つの物を手にしたでしょうか？その一つひとつのご縁に感謝！