◎平成19年3月


 子供の頃、社会の教科で習った日本社会は、終身雇用/年功序列というものでした。時代は下り、21世紀・平成の世になった今、グローバリズムの流れの中で、成果主義が主流となりつつあります。
 成果主義の世では、客観的に評価されるもの(=数字やお金)が価値あるものとされ、私たちの価値観もそちらへ傾きつつあるのも事実です。
 目に見える数字やお金になることには心血を注ぎ、そうでないものには全く見向きもしない。「そういう時代だから…」と自分を納得させたとしても、何か寂しいような気がします、
 ふと立ち止まってみてください。今を生きる私たちのまわりには、ご先祖様であり、ご家族であり、目に見えない支えが必ずあるはずです。いくら成果主義の世とはいえ、目に見えないものへの感謝の心、そして行いを忘れてなならないと思います。


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