◎平成19年5月
お経の中に「愛語(あいご)は愛心(あいしん)より起こる、愛心は慈心(じしん)を種子とせり」という一節があります。「やさしい言葉は、やさしい心が元となり、やさしい心は慈しみの心から生まれる。」という意味です。
夫婦や親子など親しい間柄は言うまでもなく、人間関係を結ぶ中で、つい、心ない言葉を投げかけてしまうことがあります。「慈心を種子とする」どころか、貪り怒りに支配されている自分の心を顧みて、しばしば後悔をします。
私たちが発する言葉いかんによって、それを聞いた人を安らかな気持ちにさせることも、悲しい気持ちにさせることもできます。皆様ならどちらが良いでしょうか?
とげとげしい現代だからこそ、「愛語=やさしい言葉」そして大元となる「慈心=相手を慈しむ心」を心掛けていきたいものです。
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