◎平成19年7月


 《忙しい》という字は《心が亡びる》と読み解くことができます。心に波風が立ち、イライラが溜まって思いやりの気持ちが持てなくなるのは、決まって忙しさに追われている時のような気がします。
 一方で、《正しい》という字は《一》+《止》と書きます。すなわち正しい方向に進むには、【一度・止まって】我が身を見つめ直すことが必要ということになるでしょう。
 来たるお盆は、年に一度ご先祖さまがご自宅にお戻りになる日だと言われております。季節の品々や生前の好きだったものをお供えしてご接待するのが報恩感謝の思いの表し方です。
 お勤めやレジャー等、それぞれの予定はおありでしょうが、年に一度戻ったご先祖さまと共に、また縁ある方々と共に、「正しき道」を歩めることを願いながら、心静かに過ごす時間=【一度・止まる】機会を作ることは大切なことだと思います。
 

ひとこと法話TOPへ