◎平成19年9月


 境内周辺でも稲刈りがほぼ終わりました。水が温む春先から、実りの秋に思いを馳せ、手を掛け、眼差しを注ぎ続け、ようやく迎えた秋の刈り入れでした。
 「秋には台風が来るかもしれない」そんな不安を抱きつつも、ひとつひとつの作業を積み重ねてきたからこそ、今日の収穫の喜びがあったに違いありません。
 仏教では、「今日の1日はどうだっただろうか?」日々反省を繰り返しながら、正しい思い(正念)を失わないように一歩一歩あゆみ続けることが大切だと説きます。
 自分の人生、どんな終わり方をするか分りません。人生の総決算(人生の刈り入れ時)を迎える時に「ああ、私の人生良かった」と、自ら納得して言えるように、自分自身の生き方を今日も明日もしっかりと耕していきましょう。

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