◎平成20年1月


 昨年の秋、ご本山へ行く機会が何度かありました。修行僧(雲水)のキビキビした動きを見て、約10年前の自分の姿を重ねておりました。 雲水さんと廊下ですれ違いますと、私に対し、1度足を止め無言ながらも丁寧な合掌礼拝の姿で挨拶をしてくださいます。
 「日々頑張って下さい!」そんな思いでこちらも合掌礼拝で答えます。
 そんなやり取りを何度か繰り返しているうちに、雲水さんのピンと張られた合掌の姿に比べ、自分の合掌の姿が、幾分縮こまっているような感じがしました。10年前を思い起こし、雲水さんのように合掌してみますと、上腕部や胸元にあらためて力が入ることに気付きました、どうやら、「ゆがんだ」自分流の合掌の姿になってしまっていたようです。

 さぁ!この瞬間に姿勢を正してみてください。改めて腰に力が入りませんでしたか?知らず知らずのうちに乱れてしまう、姿勢や振る舞いや言葉遣い、十分注意していきたいものです。
 
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