◎平成21年3月


 去る春彼岸会には、多くの方がお墓参りにお越しになりました。有難いことに、慶雲寺のお彼岸・お盆は、世代がそろった家族連れの姿が目立ちます。本堂前の鐘を鳴らす子、水場へ向かい水桶の準備をする子、動きは様々ですが、本堂前で見せてくれる合掌の姿には心打たれるものがあります。
 ご法事の席もしかり、お焼香の意味は知らずとも、一生懸命大人の姿を真似ながら香を供え、手を合わせる姿は「愛らしい」ものです。「自分もあんな純真な年頃があったんだなぁ…」と思うと、大人の我が身を省みさせられる思いがします。
 道元禅師さまは、「年齢や性別を問わず、仏の道を志したものが尊い」と教えます。幼子といって侮ることなかれ。子供たちの仏さまへ対する心の向け方や姿から、学ぶことは沢山あるような気がします。

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