◎平成21年7月


 誰もが、生まれ育ってきた環境や生い立ちを基として、「正しい」と思えるものを心の中に抱いています。それがその人の個性であり、尊重されてしかるべきものだと思います。
 しかし、必要以上にその「正しい」という思いばかりにとらわれてしまうとお互いの正しさ同士がぶつかり合って、争いやケンカ、悪口や仲違いの種にもなりかねません。
 日ごろ生活をしておりますと、「あの人はなんで○○なのだろう?」「どうして分かってくれないのだろう?」…気付かぬうちに愚痴の心が渦を巻いてしまうことありませんでしょうか?過度なこだわりや執着心、嫉妬や愚痴などなど背負い込んでしまうと、自らの心はどんどんギスギスしたものになっていってしまうでしょう。
 周りとうまくいかない時、ああだ、こうだと他を評する前に、自らの心を顧みてみませんか?

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