◎平成22年1月


 先日、長きに亘り月参りをしているご夫妻とお話しする機会がありました。「最初は負担に感じた時もあったが、今や来ずにはいられない」と自信に満ち溢れた表情でお話しされる姿が印象的でした。
 道元禅師さまは、「行ずれば、証
(しょう=さとり)その中にあり」とお示しになっています。教えを学ぶことの大切さはもちろんであるが、学ぶだけに止まっていてはならない。《仏道》(ぶつどう)=仏の道を歩む、という言葉をたびたび使いながら、知識として学んだ教えを、人生の中で実際の行動(行い)として表現することの大切さを強く説いておられます。
 頭に描くことは誰にでも出来ること。初めの1歩は重くとも、2歩3歩と積み重ねていけば、冒頭のご夫妻のように、必ず安らぎへとつながっているはずです。
 共に《仏道》を歩む1年にいたしましょう。
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