慶雲寺ひとこと法話～心安らかな天地は　山にもなく世にもない　自分の心の中にある

　気候不順でなかなか進まない境内掃除を前に、雨模様の天気を恨み、晴天になればなったで「今日は暑いなぁ」と愚痴を言っている自分がいます。空模様はあるがままで、良いも悪いも受け手である自分の都合や尺度。愚痴を言っても始まりません。
　天気ばかりではありません。日頃の生活の中でうまくいかないことがあると、自分はさておき〈他の何か〉に原因を求めるようなことはないでしょうか？
　自分の思い計らいを振りかざして愚痴や不満や欲望に支配されていたのでは、いつになってもイライラ・ソワソワ。それでは、心の安らぎはどんどん遠のいてしまいます。
　何だか思うようにならない時、ほんのひと時でも、仏様やご先祖様と向き合って、自分自身を客観的に見つめる時間が大切です。
　おでこに掛けたメガネを探して、「メガネが無い！メガネはどこだ！」と探し回っているお決まりの光景と一緒です。遠くを探しまわらなくても解決法は身近にあります。そう、あなたの心の中に…。