◎平成25年9月

 誰もが立派な着物を着たいと思い、美味しいものを食べたがらない人は居ないでしょう。人間の持つ自然な欲求だと思います。ですが、その欲求に果たしてゴールはあるでしょうか?
 1つを達成すれば、さらにもっと…という思いが湧き起り、いつまでたっても満たされることはないと思います。
 アベノミクスが脚光を浴び、東京五輪決定による経済効果が取りざたされております。経済社会において、数字が必要な時ももちろんありますが、数字ばかりに目を奪われ躍起になる価値観は、そろそろ限界を迎えているのではないかとも感じます。
 【こころの時代】と言われて久しい今日。一朝一夕には変化しない私たちの価値観ではありますが、自戒の意味も込めて、何を手に入れたかの人生ではなく、どう生きたか?の人生を積み重ねたいものです。

ひとこと法話TOPへ