◎平成26年11月

 新住職としての辞令を受けたのが昨年の12月。ようやく丸1年が過ぎました。年越し行事に始まり、先日の施食会で年間行事が一巡。曲がりなりにも一通りこなしたことで、安堵感に包まれております。
 副住職の立場から<住職>としての責任ある立場になりますと、お檀家さまに対してはもちろん、教区の寺院さまなど対外的にも、慶雲寺の顔としての立ち振る舞いが求められます。それは時に見えないプレッシャーともなり、自問自答を繰り返してきた1年間だったような気がします。
 あるべきようを求めて、性急に結果を求めようとしたところで、なかなか思うようにはいきません。教えにあるように、発心
(ほっしん)を繰り返しながら、あせらず一歩一歩を積み重ねて、段々に熟していくことを念じるしかありません。
 師僧の託してくれたバトンを胸に、ゆっくりと自分の色を加えながら、寺を護るということに取り組んで参りたいと存じます。


ひとこと法話TOPへ