◎平成29年9月
「思いやりの心」とは、独り善がりではなく、相手の立場に立ってうれしい時はともに喜び、悲しい時には寄り添ってともに悲しむ心の保ち方を指します。教えで申せば、慈悲または同事行と称せられ、お参りやご法事の際、法話のエッセンスとしてよくお伝えいたします。
とある法事が終わり、玄関でお見送りをした時のことです。大人の方がご自身の靴を履き外へお進みの中で、孫世代のお嬢様が祖母の履き物を手に、履きやすそうな場所へ揃えている姿がありました。思いやりをすぐ実践に移した彼女の行動も立派でしたし、それを受けたお祖母さまのにこやかな表情が忘れられません。
兎角、歳を重ねますと、気恥ずかしさや照れが邪魔をして、胸の内で芽生えた「思いやりの心」にフタをしてしまいがちです。【ココロは見えないけれど、心遣いは見える】…アナタの行いで、周りをにこやかにしていけたら最高ですネ♪
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