◎平成29年7月
道元禅師さまは【この生死は、すなはち佛の御いのちなり】と示しておられます。私たちが生きているということは、すなわち仏に生かされているというお示しです。この捉え方を粗末にすると、せっかくのいただいた命を無駄にしてしまうことになる…と教えは続きます。
私たちは毎日を《生きて》います。特に若い世代は、オレの時間だ!ワタシの人生だ!との思いが強いでしょう。ですが、それと同時に私たちは《生かされて》いることを忘れては、独り善がりのトゲトゲとした人生になってしまいます。家族、周りの人、見知らぬ人々さらには目に見えない様々なものから、有難い「おかげ」や支えをいただいて生かされているのです。「おかげさま」という言葉は、自分ひとりで生きているのではないことを言い表したとても謙虚さに満ちた言葉だと思います。
このお盆、ご先祖さまに向き合う中で、佛の御いのちに包まれた自分であることを胸に刻みましょう。
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